中華連邦



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ベストセラー『チャイナ・インパクト』と『中国シフト』に並び、著者が「中国三部作」の最後の1冊に位置づける本書。前作までの主張を引き続き展開するとともに、とくに台湾と中国の関係に着目し、そこから台湾経済の生き残り策を講じる。

中台関係では、台湾首脳が発した中台の「二国論」や「独立論」に中国政府が反発するという つばぜり合いが何度も演じられている。しかし、著者はそうした政治的な緊張関係とは裏腹に、台湾企業が中国に事実上最も投資していること、台湾人の60%が中国大陸での就職を希望していること、中国の地方政府は台湾企業誘致に非常に熱心であることなどをあげ、経済的に両国はすでに不可分の関係になっていると論じる。

中国に行ってその変化を見ていない陳水扁・台湾総統らを「裸の王様」と呼んだり、台湾を軽視する中国政府を正したりなど、両国政府・政治家の経済への認識を著者は批判する。ただ、一方で両国の政治家が中台の経済的一本化を内心、強く意識していることを明らかにし、自ら唱える「中華連邦」の形態での両国統一は必然だとも訴える。

また、著者は「世界のパソコン基地」の中国への移転をはじめとする台湾経済の空洞化を検証したうえで、これからの台湾には、中国に流入する情報、資本、企業、消費者を台湾経由に変える「eハブ」戦略が必要だと論じる。同じ主旨で行われた、著者の台湾での講演や李登輝前総統へのインタビューなども収録されている。 中台関係やアジア経済圏に渦巻く思惑を、両国政府・政党、地域経済、企業など各レベルで読み解いた点は興味深い。中国理解のための複眼的な視点が得られる1冊だ。(棚上 勉)



リージョン・ステートの視点で台湾・中国を語る入門書

地理的、文化的な観点から台湾と中国にとどまらずに東南アジアや日本を含んだダイナミックな経済論を展開していて興味深い。中華連邦というタイトルが示すように、経済的には最近は国という枠組みの役割が薄れ、国境を越えた地方の連携が従来の国のように機能している。台湾の進むべき道についての考察がメインテーマではあるが、日本(や日本企業)が参考にできる論点も多い。ただ、非常に簡単に概要をなぞっている感があり、物足りなさを感じる。
内容が偏向すぎ

2005年に中国と台湾が統一して3つの中国などと妄想たっぷりである。
予想と言うより、願望に近い内容だろう。
「こういう考えもある」程度で、資料としての価値はない。
読まなくてもいいんじゃないか、と思いながらも読んでしまう

全体像を描いた「チャイナインパクト」、その中の日本について書いた「中国シフト」、そして今回の「中華連邦」が、アジアで一番チャイナインパクトを受けた台湾の進むべき道を考える本、なんですが・・・。

内容的には「チャイナインパクト」と若干ダブりつつ、あれほど濃いものではないので、「チャイナインパクト」ほど必読ではないです。ただテーマである、「台湾の進路を学ぶことによって、日本の進路のヒントを得る」、という捨てがたい教材でもあります。

「中国シフト」同様、軽く読める量ですし、「時間があれば」読んでおきたい本、といったところでしょうか。
なぜ李登輝氏のインタビュー?

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3部作完結編というより「副読本」

「チャイナ・インパクト」に大きなインパクトを受けたので、3部作と呼ばれる他の2冊も読んでおかねば、と思いました。

しかし、すでに「チャイナ・インパクト」で語ったことを、台湾側の視点から語り直したものと感じました。もちろん、新しい材料や主張も含まれていますが、読まなくても後悔はしなかったとおもいます。もし、この1冊からスタートしたら、他の2冊を読む気にはならなかったかもしれません。数時間の人生を費やす本を選ぶというのは難しい作業ですね。



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