本書は、上海生まれの新華僑である著者が、中国国営企業、シンセン貿易会社勤務を経て、日本で銀座のクラブを経営し、貿易会社社長になるまでのさまざま経験・経歴と、その過程で得られた「金儲け哲学」をつづった書である。 新華僑とは、一般的には、改革・開放後に中国を離れ、海外を基盤に生活している人々のことで、農村出身者が多い「旧華僑」と異なり、都市出身で高学歴を持つ者が多い。その新華僑である著者が言うには、デフレ不況下で日本人がなかなか立ち直れないのは、日本人の発想法、行動パターンが抜本的に変わらないからである。一方で、世界中に散らばる華僑はどうなのかというと、ゼロから出発してたくましく働き、種銭を稼いで独立しようという気概、意欲にあふれている。本書ではそんな華僑の発想法を著者自らの経験にもとづいて生々しく解説している。随所に中国の格言が引用され、著者の体験が織り込まれているが、なかでも著者が強調するのは、「人間万事塞翁が馬」ということである。これは人間の幸不幸は容易には定めがたいということで、運不運に一喜一憂せず、幸福な時も舞い上がらず、不幸な時もなげやりにならないという中国人のしなやかな発想法である。 このほかにも本書では、華僑の人付き合いや交渉術など、生きていくうえで参考になる発想がちりばめられている。理論や理屈を説く書ではなく、ポジティブな発想のヒントとして、広くすすめたい書である。(木村昭二)
華僑の発想法に照らし、自らを省みる
現在の日本の不況は、既得権益(管理者)層がうまい汁を吸おうと現役にしがみつき、いまだ権力をふりかざしていることが大きな要因になっているように見える。 彼らの旧態依然とした頭脳(本人はそう思っていなものだが)には、この本で書かれているような華僑の発想法はいささか刺激が強すぎるかもしれない。しかし、うまくいかなくなった自らのビジネス手法を根本からチェックし、改善する気が少しでもあるなら、この本はあなたのビジネスを高めるために有益に機能するに違いない。
不況下での金儲け術が満載
非常に魅力あるテーマを追求していた。 華僑がべつにはじめから商売上手なわけではない。彼らがどういった経験をつむことで商売センスが磨かれていくのかが書かれいて興味深い。「ネズミをつかまえるのであれば、白いネコでも黒いネコでもいいネコだ」とは、まさに中国人の合理主義、商売に対する貪欲さを示している。 いつまでもその国民性を「中国人は商売人で日本人は職人だ」と見られているようでは、商売のうえでも中国人になめられっぱなしのままである。日本人がビジネスで中国と肩をならべていくためにも必読の書。
華僑版「貧乏父さん金持ち父さん」
先が見えない日本のサラリーマンにとって自分の力で生きていく 数々の知恵を教えてくれる良書です。 華僑の教えをベースとしながらも、著者のクラブ経営者としての 視点や、経済、起業などへの独自の切り口が斬新で、非常に役に 立ちます。文章もシンプルで分かりやすいことが嬉しい。 ユニクロ不振の分析はさらりと書いてありますがプロも顔負けです。 タイトルと装丁がかなり下品なので、躊躇する人が多いかも しれませんが、「買って損はしない」と言えるでしょう。 米国かぶれの年食った評論家が書いたものより、 数段素晴らしかった。 今年のヒット作のひとつに入れたいです。 (マーケティングディレクター)
すばる舎
これは私が愛した日本なのか―新華僑三〇年の履歴書 マンガ中国株入門 人生と投資で成功するために 娘に贈る12の言葉 香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則 お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践 (光文社新書)
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